献身的接客(その1)


献身的接客

この言葉は、自分がまだ居酒屋でアルバイトをしていた頃に考えついたフレーズです。
【献身的】・・自分の事を顧みず、心身ともに捧げる程に他の為に尽くすさま。

何故この言葉を考えついたというよりも、何故考えだすようになったのか。
それは、まだ大学生だった自分が池袋の焼肉居酒屋から五反田の新しくオープンした居酒屋に
アルバイト先を変えた事から話は始まります。
大学の仲間から「お前もこっちに来いよ」と軽い誘いで働き始めた五反田の店。
それまでは数十年前の池袋といえば、ぼったくりのキャッチやキャバクラなどが多く、
客層も荒く、食い逃げを追いかけたりとそんな環境のお店で働いていました。
今思えば良くやってたなと思います。
店員はロボットとでも思われていると自分でも思っていました。
アルバイトだから働いた時間分、お金もらえればいいやと本当に感情など無かったのを覚えています。

そんなアルバイトを2年近くやってからの誘いですから、新規オープニングの店なだけ。
仲間が居るから少しは楽しいか。
そんな程度に学校も近いしと、働き始めました。
仕事内容もさほど差は無かったのですが、なんというのでしょうか。
違和感を持ったのです。
文章にして伝わるでしょうか。
お客さんに料理を提供して「ありがとう」と言われたのです。
今まで確かに「ありがとう」と言われたことはあります。
向こうも社交辞令というのでしょうか、急に発しただけの「ありがとう」は何回と聞きました。
でも、五反田で働き始めたその店のお客さんは明らかに自分に向けて、この店に向けて
「ありがとう」と言ってくれたのです。

自分自身もこの店の一部分として接してくれるお客さんが
一組ではなく、そこら中にいらっしゃる事に初めて気が付いた時でした。

そのお店の名前は、土間土間といいます。
当時、牛角を運営していたレインズインターナショナルが新しく立ち上げた業態で
まだ都内に十数店舗しかない時の話です。
現在の、我が屋代社長が先日まで書き綴ったブログにも登場する西山社長に感謝する者が
ここにもいました。

続きます。


串家新宿西口大ガード店店長 あれん


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