串家店長が想う。「献身的接客」の意味と由来(その3)

またしても、前回から時間を置いてしまいました。。

献身的接客 その1

献身的接客 その2


「感動創造」という理念の下で働いていた自分が感動を創るには自分自身にも何か揺るぎない理念があった方がいいんじゃないか。

自分だけが、これは譲れない想いってなんだろうと考え、たどり着いたのが「献身的接客」という造語でした。

今座ってる、目の前のお客さんが本当に必要としている事。
それを常に考え、行動する事を自分に誓う為のものでした。


同じオペレーションであっても、お客さん1人1人は違います。

取り分ける用のお皿が欲しいとキョロキョロされてる方。
お皿は要らないから、箸の代わりにスプーンが欲しいなと思っている方。

それをしっかり見分けようとする事。
つまりは、お客さんを観察する事を一歩下がって邪魔にならずに、さりげなく提供するのを目標にしていました。

よく陥りがちな自己満足接客ではなく。。

勿論よく的外れな事もありましたが、個人として理念を持つことでダメな時は立ち返る「場所」が出来、お客さんともかなり仲よくなれたと思っています。


そんなお客さんの1組にYさんという、カップルの方がいらっしゃいました。

月に数回、本当に仲良しな御二人で、ご来店頂いた際は、働いているこちらにも気を使って下さるような気持ちのいい常連様で、有り難かったのをよく覚えています。
お誕生日や、小さな、会話から生まれてきたお祝い事などサプライズでお迎えもしていました。

月日も経ち、あれから10年近いでしょうか。

自分は、今こうして串家新宿西口大ガード店の店長として日々、理念を持ち続けているつもりですが、立ち返っているのかと言うと正直わからなくなります。

そんな中、今年に入ってから、本当に偶然にですが、Yさんとお会いすることが出来たのです。

Yさんが当店に御来店され、私がお席までご案内させて頂きました。

当店では、御来店されたお客様をお席までご案内させて頂き、串揚げのシステムなどをご存知か確認する所謂、接客マニュアルがあります。
お席にYさんがお座りになって、初めてお顔を拝見して「あれ?」と思いました。

何処かで・・お会いしてる・・どこだ?

恥ずかしながら、職業柄1度お会いした方は覚えるようになってはいるのですが、10年という月日が記憶を薄くしていました。
先にYさんから「あれん・・って五反田居なかった?」と言われ、その瞬間に、ブワッと名前も全てあの頃の記憶も蘇りました。
お連れ様を見ると、あのカップルの女性の方まで。。

3人のお子様がご一緒でした。

「Yさん・・ご結婚されたんですね。」と、謎な返事を返すのが精いっぱいで正直、その場で泣き崩れそうでした。

幸せそうだった御二人が、こうして目の前で、今でも更に、幸せなご家庭を築いている。

そして、10年近く経っても、ただの居酒屋のバイトだった自分を覚えていてくれた事。

色んな感情でいっぱいでした。


Yさんにはお帰りの際、お会いできて嬉しかったですとお伝えし、
「また会おうな!御馳走様。」と返事とお名刺を頂き、奥様からもお辞儀されてお帰りになられました。

実は、そのお名刺と一緒に数枚の千円札を渡され、「働いてる人に飲み物を。」と言われました。
勿論、お返ししようとしましたが、いつも働いている僕らに気を使ってくれていたYさんの気持ちを無下にするのは失礼と感じ、その日の営業後にしっかり皆に還元させて頂きました。

Yさんとお会い出来た事で、自分は自分の理念に立ち返ることが出来るようになりました。

そして、理念を持って働く事の大事さを教えてくれた西山社長には、今更ではありますが、感謝しています。
今後、自分がどのようなステージに立つことになったとしても、「献身的接客」を忘れる事無く、やっていけると思います。
そして、いつかYさんに頂いた分以上の還元を出来るようにしたいです。


ここまで、拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。


串家新宿西口大ガード店店長 あれん
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